投稿日:2025年3月1日 | 最終更新日:2025年3月1日
久しぶりの更新になってしまいました~。
noteは頻繁に更新しています。
さて、本日の記事です。
最近、ふと「クレクレちゃん」について改めて考える機会がありました。
私は、違和感を覚えたことは徹底的に分析するタイプなのですが、クレクレちゃんについては何年も前に分析を終えて納得していました。
しかし、これまで記事にすることがなかったので、今回まとめてみようと思います。
「クレクレちゃん」とは、物やお金をいつも「欲しい」「ちょうだい」と言っている(言わなくても、行動に出ている)人のことを指します。
お金や物に対する執着が強く、「自分にはないから他人から奪わないといけない」という考えを持ってしまうのが特徴です。
では、なぜ人はクレクレちゃんになってしまうのでしょうか?
本記事では、その特徴や心理的背景を掘り下げ、どうすればその思考から抜け出せるのかについて解説していきます。
クレクレちゃんの特徴
クレクレちゃんは、他人が持っているものを欲しがり、自ら与えることを避ける特徴を持つ人のことを指します。その背景には、過去の経験や価値観の形成が大きく影響しています。
クレクレちゃんの特徴として、以下のような行動が見られます。
- いつも「ちょうだい」「欲しい」と言っている
- 他人が持っているものをうらやましがる
- お金や物を手に入れることで安心しようとする
- 奪うことに罪悪感を感じない、もしくは正当化する
特に、お金や物に対する執着が強く、SNSなどで他人と比較し「自分にはこれがない」「私も欲しい」と焦燥感を抱くことが多いです。その結果、周囲に対して「ちょうだい」と言い続ける行動につながるのです。
また、「お金があれば幸せになれる」と考えがちで、物質的な豊かさが自己価値に直結しているケースもあります。このような人は常に「自分には足りない」と感じ、その不足感を埋めるために他人に依存しがちです。
クレクレちゃんの心理的背景
なぜクレクレちゃんはこうした思考に陥ってしまうのでしょうか? その心理的背景には、いくつかの要因が考えられます。
幼少期の影響
幼少期に十分な物質的な満足を得られなかった経験があると、「他人が持っているもの=自分には手に入らないもの」という思い込みが強くなります。
例えば、親が「うちはお金がないから無理」と言い続けていた家庭で育った場合、子どもは「欲しいものを得るには誰かに頼るしかない」という考えを持つようになるのです。
また、兄弟や友人と比較されて育った場合、「自分は劣っている」「他人の方が恵まれている」という感覚が染みついてしまいます。この結果、他人が持っているものをうらやみ、「自分も持つべきだ」と感じるようになります。
お金=安心・幸せという固定観念
「お金があれば不安がなくなる」と思い込む人は、お金や物に執着しやすくなります。
この考え方は際限なく物質を求める原因となり、満たされることがありません。そのため、「もっと欲しい」「まだ足りない」と思い続け、周囲に要求する行動につながってしまうのです。
また、過去に貧しい環境で育った人ほど、この思考が強くなる傾向があります。「今度こそお金を手に入れなければならない」という強迫観念のような心理が働き、執着を強めてしまうのです。
努力せずに手に入れたい心理
努力せずに手に入れたいという甘えの心理も影響しています。
過去に、努力しなくても与えられる環境で育った場合、自分で何かを獲得する努力をせずに、他人からもらうことが当たり前になってしまうことがあります。
例えば、親が子どもの要求をすぐに満たしてしまう家庭では、「お願いすれば手に入る」という認識が強くなります。その結果、大人になっても他人に頼り、物をもらうことが当然だと考えてしまうのです。
物で愛情を埋めようとする心理
物質的な豊かさが愛情の代わりになっていた経験がある人は、「物をもらう=愛されている」という感覚を持つことがあります。幼少期に親が物で愛情を示していた場合、大人になっても同じ価値観が続き、他人から物をもらうことで安心感を得ようとするのです。
特に、愛情不足を感じて育った人は、物を手に入れることで心の穴を埋めようとします。しかし、いくら物を手に入れても本当の意味で満たされることはなく、常に「もっと欲しい」という気持ちが生まれます。
他人への依存と比較
クレクレちゃんは、他人と比較することが習慣化していることが多いです。
- 友人の持ち物や収入を気にする
- SNSで他人の生活を見て劣等感を抱く
- 「自分も同じくらい持っていないと不公平」と感じる
こうした思考が強まると、他人の持っているものを欲しがる気持ちが止まらなくなります。常に「自分には足りない」「もっと欲しい」と思い続けることで、周囲に対して過剰な要求をしてしまうのです。
私が出会ったクレクレちゃん
私が過去に出会ったクレクレちゃん3人のエピソードを紹介します。
エピソード1:物やお金を返さない友人
ある友達は、みんなでワリカンで宅飲みをしていても「お金がない」と言って支払いを渋ることがよくありました。
さらに、借りたお金やモノを返さないことも日常茶飯事。最初は冗談なのかと思っていましたが、次第に「払わないのが当たり前」という態度になり、こちらが請求するのも疲れてしまいました。

エピソード2:財布からお金を抜き取る知人
またある人も、お金に対する執着が強く、「いかに自分の財布からお金を出さないか」ばかり考えている人でした。
私が財布を開いた瞬間、500円を勝手に取られたこともあります。そのとき「ちょっと借りるだけだから」と笑ってごまかされましたが、当然のように返してもらえませんでした。

エピソード3:ワリカンで泣きそうになる人
また別の知人も、ワリカンで宅飲みのときに「じゃあ1人〇〇円ね!」と言うと、悲しそうな顔で財布を見つめ(笑)、今にも泣きそうな表情を浮かべていました。
事前にワリカンと伝えていたのに、いざ支払いの段階になるとこの態度。
まるでこちらが悪者になったような気分になり、不快感を覚えました。

みんな「お金がない」が口癖です。
このブログの愛読者様はご存知かと思いますが、「お金がない」って、貧乏になる呪文です。
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3名とも全員、「もうコイツと付き合わねぇ」と思い、絶縁しました。(笑)

お金に執着してしまう心理とは?
クレクレちゃんが「お金が欲しい」と執着する背景には、以下のような要因が考えられます。
「自分にはない」から「奪わないといけない」という思考
クレクレちゃんは「自分にはない」「他人は持っている」という考えにとらわれがちです。そのため、「持っている人からもらうべき」「自分が得られないのは不公平だ」と感じやすくなります。
このような思考に陥ると、自分の努力で稼ぐことよりも、他人からもらうことに意識が向いてしまいます。結果として、「欲しいものを得るには、誰かからもらうしかない」と考え、周囲に依存し続けることになります。
幼少期の環境や経験が影響している
多くのクレクレちゃんは、幼少期にネガティブな経験をしていることが多いです。
- 欲しいものを買ってもらえず、常に我慢してきた経験
- 親が常に「お金がない」と言っていた家庭で育つ
- 兄弟間や友人との比較で劣等感を抱いた経験
- SNSの影響で、他人の華やかな生活と比較してしまう
逆に、裕福な家庭で育ったものの、愛情を十分に受けられず、物質的な満足を求める癖がついてしまったケースもあります。
このような環境で育った場合、「お金があれば安心できる」「物を持っていないと価値がない」という思い込みが生まれ、結果としてクレクレちゃんの思考につながってしまうのです。

お金って結局は「愛」のエネルギーなので、お金に対する欠乏感がある人は、愛情を求めているのと一緒なんですよね。
まずはそこに気づかないと、クレクレちゃんは治りません。
クレクレちゃんを克服する方法
クレクレちゃんの思考から抜け出すためには、次のような方法を試してみると良いでしょう。
1. 自立心を育てる
まずは「自分で稼ぐ力」をつけることが大切です。欲しいものがあれば、自分で努力して手に入れるという意識を持ちましょう。
仕事やスキルアップに投資し、長期的に自分の価値を高めることを意識することで、自立心が育まれます。
2. 感謝の習慣を持つ
もらうことばかり考えるのではなく、「与える」ことを意識してみましょう。感謝の気持ちを持つことで、他人との関係性が改善されます。
毎日、感謝できることをノートに書き出す習慣をつけるのも効果的です。
3. 物質ではなく経験を大切にする
物を所有することではなく、経験や人とのつながりを大切にすることで、心の満足度が高まります。
旅行や趣味、学びなど、形に残らないものに価値を見出しましょう。
4. 「ない」ではなく「ある」に目を向ける
「お金がない」と言い続けるのではなく、「今あるもの」に目を向けることが大切です。
小さな成功体験を積み重ねることで、自信をつけましょう。
5. 出す(流す)練習をする
お金や物は「流れる」ことで価値が生まれます。小額でも募金をする、友人にちょっとしたお礼をするなど、出すことを習慣化しましょう。
「循環するものは戻ってくる」という意識を持ち、お金の流れをポジティブにとらえることが重要です。
「与える精神」については、ワタナベ薫さんのこちらの記事が参考になります。
親の責任はとても重大
クレクレちゃん、その心理はとても興味深いです。
しかし、お金やモノへの執着といい、他者を利用しても罪悪感がないという心といい、非常に厄介だなと感じます。
愛情が足りなくても、与えられすぎても生まれてしまうのが『クレクレちゃん』。
実際にクレクレちゃんに振り回されると、人は距離を置きたくなってしまいます。
子どもの頃の親との関わり方が、その後の価値観や行動に大きな影響を与えることを考えると、親の役割って本当に重大なんだなと感じます。
まとめ
クレクレちゃんの思考は、「自分にはない」という意識から生まれます。そしてそれは、親の関わり方や育った環境から生まれることが多いです。
しかし、私たちはすでに多くのものを持っていることに気づけば、お金や物に対する執着も自然と薄れていきます。
感謝の気持ちを持ち、自立心を育てることで、クレクレ思考から抜け出し、健全な価値観を身につけることができます。
お金や物は、私たちの人生を豊かにする手段であって、決して目的ではありません。
本当の豊かさとは、心が満たされ、人とのつながりを大切にできること。そうした生き方を意識し、一歩ずつ前に進んでいきましょう!
▼参考文献▼